現代人を悩ませる病気は多くありますが、最も患者数が多い病気が歯周病(歯槽膿漏)で、成人の5人に4人は歯周病といわれています。当院では、1本でも多くの自分の歯を残すことを目標に、スウェーデンスタイルの歯周病治療をとりいれております。
スウェーデン式の治療とは、『患者さんに負担の少ない治療を』という考えから、できる限り現在のあるがままを大切に、できるだけシンプルに、口腔ケアに重点を置く、患者中心型歯科治療をモットーとしています。
たった1本くらいと安易に考えないで…
28本すべての歯がそろって全体を維持しているのがお口の中です。残念ながら歯周病は自覚症状がないまま進行します。
手遅れになる前に早めの受診を、そして日頃の歯ブラシや口腔ケアの習慣を見直して意識改善することも大切です。当院では、なるべく痛みの少ない「リラックス治療」もとりいれています。
歯周病の進行
歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)もなく、歯ぐきはひきしまっている状態です。
歯石により歯ぐきが炎症を起こし赤く腫れ上がり、歯を磨いたり、硬いものを食べると出血することがあります。
歯周ポケットの炎症が慢性化して、歯を支える骨が溶けはじめます。口臭も発生し、歯が浮いたような感じがします。
歯の根を支えている骨がほとんど溶けてしまいます。歯根が露出し歯の動揺(グラグラ)がひどくなります。
歯周内科「お薬で治す歯周病治療・予防」
歯周内科治療とは
当院では歯周内科治療を導入しております。歯周内科治療とは、内服のお薬によってお身体の内側から歯周病原因菌を抑えて歯周病を治療していく新しい考え方の歯周病治療方法です。
これまでの歯周病は、原因となる細菌の住み家である歯石を、専用の器具を使って除去するというだけが主流でした。しかし実際にはそれだけでは歯周病菌を完全に全滅させることはできませんでした。
歯周病は、風邪やインフルエンザと同じ菌による感染症です。ほとんどの場合、風邪は内科を受診し処方されたお薬を飲めば治ってしまいます。これと同じ考え方が歯周内科です。
歯周内科で使用するお薬・手順
位相差顕微鏡で歯周病の原因菌を確認後、ジスロマックの一度の内服、抗カンジダ薬のファンギゾンシロップでの一週間の歯磨き、その後は POICウォーターでの歯磨きをホームケアとして使って頂いております。
POICウォーター(エピオスウォーター)について
POICウォーターを歯周病治療に取り入れています。
エピオスウォーターは院内で生成している次亜塩素酸水で、不純物を極限まで取り除いた「超純水」と「食塩」を混合し、電気分解した薬品などを全く使用しない安全なお水です。次亜塩素酸の働きで歯周病菌を活性酸素で死滅させる効果があります。
次亜塩素酸水は食品の添加物など、さまざまな分野で利用されており、当院では歯周病治療に、POICウォーターをマスターピエゾンに入れて歯周ポケット内の洗浄やスケーリングなども行っております。
POICウォーターホームケア(ご自宅での使用方法)
またPOICウォーターを使用して、ご自宅で歯ブラシ・うがいをすることで、口臭の発生、歯垢の付着を抑制し、歯周病や虫歯を予防します。 市販されている洗口剤とは違い、アルコール・保存料・着色料などが含まれていませんので安心です。
原液でのご使用方法
(1)キャップ1~2杯を原液のまま口に含み、グチュグチュうがいをします
↓約30秒を目安に…
(2)口に含んだまま歯ブラシ・歯間ブラシなどで歯と歯ぐきの間に入れ込むように!して磨きます。
*塩素のような…プールの臭い?⇒お口のバイ菌が多いほど塩素系の臭いが強くします。体には全く害はありません。気持ちが悪いときは、お水でうがいしてください。お口のバイ菌が少なくなると塩素の味も少なくなります。
- 朝・昼・晩に「うがい磨き」をすると効果的です
- 忙しければ、夜寝る前だけでも必ず!朝起きた時、口のネバネバ感が無くなると思います
- 使用後はキャップをきちんと閉めて常温で保管してください(日の当たる場所は避ける)
希釈でのご使用方法
(1)コップ半分に水を用意(お湯でもOK。味がマイルドになります)
(2)キャップ1~2杯の原液を入れます
(3)口に含みグチュグチュうがいをします
↓約30秒を目安に…
お口に含んだまま、歯ブラシ・歯間ブラシなどで歯と歯ぐきの間に入れ込むようにして磨きます。
POICウォーターについてはお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
歯周病の治療方法
上記、歯周内科以外にも当院ではさまざまな歯周病治療・予防の方法を取り入れています。
痛みに配慮した歯周病治療・優しいクリーニング・歯石除去
エアフローマスターピエゾンという機械を使用し、歯ぐきと歯に優しい歯石除去とクリーニングを行っております。
詳しくは痛みに配慮した歯周病治療のページをご覧ください。
PMTC(歯面の清掃・クリーニング)
歯周病の原因は、歯ぐきの境い目に歯石が付き、歯石の中の細菌が炎症を起こさせ、歯を支える骨を溶かします。ですので、これらを定期的に丁寧に除去する必要があります。
詳しくは、予防・クリーニングのページをご覧ください。
歯周外科
上記のクリーニング、歯石除去に加え、歯周外科治療で進行を食い止められる場合があります。
再生治療
歯ぐきの高さを取り戻すための治療で、GTR法やエムドゲイン法があります。この治療はだれでも良好な結果が得られるわけではなく、回復に個人差があります。詳しくはお問い合わせください。