エルビウム・ヤグレーザー

人体に優しく、心身ともに負担の少ないレーザーをご存知ですか?当院が導入している「エルビウム・ヤグレーザー(Er: YAGレーザー)」は、虫歯や歯周病治療に使用する、治療時の不快感や生体への侵襲が少ないレーザー装置です。

当院では患者様の負担軽減と安全性を考慮し、より良い歯科治療をご提供するため必要に応じて使用しております。

エルビウム・ヤグレーザー5つのポイント

1.歯を残せる治療がしやすい

歯の保存

歯科治療で使用されるレーザーは数種類ありますが、歯や骨などの硬い組織(硬組織)に使用できるのは、現時点でエルビウム・ヤグレーザーだけです。これは、エルビウム・ヤグレーザーが持つ、高い水への吸収性が理由とされています。

この高い吸収性から熱による損傷を生じることなく、組織の表面にのみ作用して少しずつ確実に、歯石や虫歯部分のみを除去することができるため、健康な歯を余計に削ってしまう心配がありません。

2.組織の回復が早い

エルビウム・ヤグレーザーを使用した歯周病治療では、レーザーの熱作用によって細胞の活性化が起こり、歯ぐきの炎症が軽減される、治癒や組織の再生を促すなどの効果があるとされています。

また、歯ぐきだけでなく、エルビウム・ヤグレーザーを併用した歯を支える骨(歯槽骨)の再生治療では、術後の治癒過程が良好であると報告されており、歯周病の外科治療における有用性が示されました。

3.痛みを感じにくい

エルビウム・ヤグレーザー

レーザー治療自体はもともと痛みが少なく、麻酔を使わないことがほとんどですが、レーザーによる患部の発熱によって痛みを感じることも少なくありません。

エルビウム・ヤグレーザーの利点は痛みの少なさにもあり、これは「治療時にレーザー先端から水を吹き付けて患部を冷却しながら治療すること」と「高い水への吸収性から、生体が持つ水分に触れると一瞬で蒸散すること」が理由とされています。

このようにエルビウム・ヤグレーザーは発熱が少なく、組織表面のみに作用することから、治療時に麻酔をする必要性も低くなります。

4.歯や骨に対する負担が少ない

エルビウム・ヤグレーザーの特徴は、「発熱が少なく、組織の表面にのみ作用する安全性の高さ」です。通常のレーザーは歯などの硬組織に照射すると、生体内の水分に吸収されにくく焦げてしまったり、組織の深部にまで熱が到達してしまうなどのデメリットがありました。

エルビウム・ヤグレーザーは照射する範囲が狭く、組織の表面にのみ作用するため、従来のレーザーで懸念されていたそのような損傷を起こさず、歯や骨に対しても負担の少ない治療が可能です。

5.治療時の不快感が軽減

虫歯治療で歯を削る際には、通常歯科用のドリルであるタービンが用いられます。タービンはご存知の通り、高速の回転によって歯を削っていくために、機械音や振動などが生じてしまいます。

対して、エルビウム・ヤグレーザーは患部に照射するだけで済むため、不快感とストレスの少ない歯科治療を行うことができます。

歯周病治療でエルビウム・ヤグレーザーを使用するメリット

プラーク(歯垢)を破壊できる

歯垢

プラーク(歯垢)は増殖を続ける細菌の塊で、歯周病を悪化させる主な原因であるバイオフィルムです。通常の歯ブラシでも取り除くことはできますが、歯ぐきの中まではセルフケアで除去することはできません。

エルビウム・ヤグレーザーは、この歯周ポケット内部のバイオフィルムを破壊でき、歯周病の進行を阻止することが可能です。

歯ぐきの中に付着した歯石を取り除く

歯石除去

歯周病が進行することで作られる歯周ポケットの中には、通常の乳白色の歯石ではない黒い歯石、「縁下歯石」が付着します。縁下歯石は歯周病進行の重要な因子であるため、通常は「SRP」という歯石とりを行います。SRPは熟練した技術をもつ歯科医師、または歯科衛生士が行いますが、どうしても治療時間や治療中の痛みなどのデメリットが付き物です。

一方でエルビウム・ヤグレーザーは、複雑な歯周ポケットでもSRPと同程度の縁下歯石除去効果を持ちつつ、痛みや不快感が少ないながらも確実性の高い歯石除去が期待できるとされています。

歯周ポケットの内部を殺菌する

歯周病の進行している歯周ポケットの中は、数百種類の歯周病菌が住みついている状態です。これらの細菌を除去することは、歯周病の進行を遅滞させることを意味します。

エルビウム・ヤグレーザーは、歯周ポケット内の細菌を除去及び殺菌し、歯周病治療を後押しすることが可能です。

内毒素を無毒化できる

細菌の持つ毒素は「内毒素」と呼ばれ、歯周病菌も例に漏れずこれを有しています。歯周病において歯を支える骨が溶けるという状況は、実は歯周病菌の持つこの内毒素を見つけた免疫細胞が、危険から逃れるために骨を撤退させることで起こる症状なのです。

しかし、厄介なことに内毒素は通常時だけではなく、細菌が除去、死亡した時にも放出されるため、ただ細菌を取り除いても歯周ポケット内に残留してしまうことも少なくありません。

こういった点から歯周病菌にアプローチする際には、細菌だけでなく内毒素を無毒化できる効果を持つエルビウム・ヤグレーザーを使用することで、歯周病治療を効果的に進めることができます。

感染した歯ぐきを安全に除去する

歯周病菌に感染し、慢性の炎症を起こしている繊維性の組織を「不良肉芽」と言います。不良肉芽は歯周病の治癒を阻害するため、歯周病の治療時に取り除く必要があります。

この不良肉芽の除去も、エルビウム・ヤグレーザーを使用すれば健全な組織へのダメージを最小限にとどめながら、レーザーの熱作用で回復の早い歯周病治療が可能となります。

CO2レーザー エアフロ― CT ヤグレーザー マイクロスコープ

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